"銀のスプーンをくわえて生まれてきた"というのは、イギリスでは幸運で裕福な人生を過ごせるという意味です。しかし、この文章の本来の意味は、健康であることが幸運であり未来が開けているということでした。
18世紀初め、今よりも衛生基準や浄水設備が整っていなかったころ、人々は他の金属のスプーンよりも銀のスプーンで食物を与えたほうが赤ちゃんが健康でいられることに気付きました。
銀には殺菌作用があるということが、1800年代後半になって記録されています。しかし、それ以前に古代フェニキア人が長い旅に出るとき、水・酢・ワインなどを銀の容器に入れ保管していたと言われています。アメリカでは、開拓者が西へ移動するとき水を清潔に保つため、水瓶の中に銀のコインを入れていました。
イギリスでTeaが紹介される前、イギリス人は元気回復のためにはお水よりお酒(主に、ビールとジン)を好んで飲んでいました。Teaは、お水をベースとした人気のある最初の飲み物となりましたが、お水を心配する人のために、ティーポット、ティーストレーナー、ティースプーンなどが銀でつくられるようになったのです。しかし、それは裕福な人々だけのものでした。
その時代、赤ちゃんが生まれたときに名前を入れた銀のスプーンを贈るのが伝統的な習慣でした。元気に成長するためには銀のスプーンを使用するのが、一番良い方法だったのです。
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